« 新規参入の方法 | トップページ | 市民参加のスタイル »

2005年4月18日 (月)

市民球団の近鉄色をかなえる逆転の発想

私が関東にいながら大阪市民球団の設立に強い興味を持っているのは、市民球団設立準備室の「設立の趣旨」に「大阪に本拠地を構えていた南海、近鉄の2球団を消滅し」という文言が入っていることが大きな理由です。昨年、あのような騒動の末、応援するチームを失ってしまった近鉄ファンとしては、どうしてもこの文言に近鉄色を持った市民球団の誕生を連想してしまいます。

昨年まで存在していた大阪近鉄バファローズというチームが復活することは残念ながらありえないことでしょう。そして、オリックスバファローズも東北楽天ゴールデンイーグルスも大阪近鉄バファローズとは違うチームです。しかし、この現実に直面し、そのまま、プロ野球から興味を失ってしまうのは、悲しいというか、悔しい気がします。残りの人生、プロ野球のニュースを見たり、思い浮かべたりした時、ずぅ~っと、ため息ばかりつくのかと思うと、一気に老け込んでしまいます。

そこで、無理を承知で、
「応援するチームを失ったから、応援したいと思えるチームをつくろう」
というシンプルな発想にかけてみることにしました。

私の応援したいと思えるチーム、言い替えれば、市民球団に持たせたい最低限の近鉄色は次の3点です。
・本拠地は大阪ドーム
・チーム名はバファローズ
・企業サポーターに近畿日本鉄道が名を連ねること
多くを望みすぎなのか?それとも、これじゃぁ近鉄バファローズじゃないのか?わかりません。近鉄色と市民球団の融合。。。具体的にどうすればよいのでしょうか?

ところで、この3つの条件をよく見ると、オリックスバファローズというチームが全ての条件をかなえているんですね。。。それなのに、なんで応援する気になれないのか???

そこで、ここは思い切って、逆転の発想をしたらどうかと思いつきました。
多くの人が大阪市民球団の設立を難しいと考えているでしょう。その理由の一つが3年後には大阪ドームを単独の本拠地にすると見られているオリックスバファローズの存在です。何といっても、このチームは、私の希望する近鉄色の猛牛3点セットを全て持っているわけです。

そこで提案したいのが、早い段階で、オリックスに対し、猛牛3点セットを持った大阪市民球団の設立に協力してもらうよう申し入れるということです。市民球団がNPBへ新規参入する方法は、「新規参入の方法」のところで示したとおり、いくつかのパターンが考えられますが、いずれもオリックスの動向に強い影響を受けます。そこで、オリックスの動きを待つというのではなく、オリックスに働きかけ、どの方法なら実現可能なのか、一緒に考えましょうということです。

「ファンは現状に満足していない。このままではじり貧になってしまう。だからファンが望む大阪市民球団の設立に協力して欲しい。そして阪神一辺倒の関西のプロ野球に風穴を明けましょう。」

こう問いかけたら、オリックスは何と答えるのでしょうか?「話せばわかる」という考えは甘いでしょうか?
この試みは、ファンを無視した球団統合によって誕生したオリックスバファローズを認めるということではありません。オリックスに奪われた猛牛3点セットを交渉によってファンの元へ取り戻そうという戦略です。かといって、オリックスを敵視するわけでもありません。何らかのスタイルを模索し、ともに関西のプロ野球を盛り上げていきましょうという方向性を目指すということです。
どんな方法にしろ、いつかはオリックスと交渉するときが来るはずです。昨年の経緯を思うと、何を今更という思いもありますが、しかし、大阪に市民球団をつくるとしたら、避けては通れない道ではないでしょうか。

|

« 新規参入の方法 | トップページ | 市民参加のスタイル »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 市民球団の近鉄色をかなえる逆転の発想:

» 次回会議へのご提案をお聞かせください [夢球団設立連絡会〜ホウレンソウの間〜]
次回4月24日の会議では、17日の会議で議論し尽くせなかった議題について話し合おう、ということですが、それ以外にも話し合うべき議題がありましたらご提案ください。 議事の進めかたについてのご意見等、今後スムーズに連絡会の活動を行うために必要と思われることでも結構です。 また、「こんなことをやってみたら?」という具体的な活動のご提案もお待ちしています。(m記�... [続きを読む]

受信: 2005年4月20日 (水) 09時32分

« 新規参入の方法 | トップページ | 市民参加のスタイル »