webマーケティングによる観客動員策
web上でチケット販売をする際、アンケートに答えたら100円割引などのメニューを加えてデータを集め、そのデータを加工・分析し、営業活動に役立てるといったことが今後行われるようになるでしょう(今もやっているのでしょうか?)。大阪ドームに来場する観客の属性や来場の動機、嗜好などがわかれば、例えば、来場者が多い地域を選んで野球教室やサイン会などのイベントをするとか、逆に来場者の少ない地域をターゲットにして無料招待券をばらまくといったメリハリのきいた営業ができると思います。無料招待券のばらまきにしても、チケットに地域ごとの番号を振って、どの地域からの来場が多かったかをモニターするとか、招待券をアンケート用紙と一体化させ、来場時に招待券+アンケートを提出してもらうとかの工夫をしておけば、次の一手につながるでしょう。
web上で属性や来場の動機、嗜好などを入力してもらったら、観客を層別にグルーピングすることが可能となります。わかりやすく言うと、観客を居住地の地域別、来場の頻度別、同伴者の種別といった属性や、どの選手のファンか、応援のスタイルの好みはどうか、といった嗜好により分類するということです。で、そのデータを使って、多くの人が集まるカテゴリー(例えば、藤井寺市から来ている人とか、中村選手のファンとか)専用のエリアを設けて、固まってみてもらうという演出をしたらどうでしょうか。もちろん、この専用エリアは固定化するのではなく、試合ごとの入力状況を見ながら変えていきます。土日は「家族連れ」が多いでしょうから、「家族連れ」専用エリアをつくるというのもよいでしょう。同じカテゴリーの人を集めることで、ファン同士の交流が生まれ、多くの人にリピーターになってもらうというのが狙いです。
ところで、観客の属性や来場の動機、嗜好などのデータを用いて、観客の行動をモデル化してみるというのは、一つの研究テーマになりそうです。市民球団からいろいろなデータを提供するということで、大学に研究テーマとして取り入れてもらうよう呼びかけてはどうでしょうか。もちろん観客動員増加に結びつく諸提案も研究内容に含みます。ついでに市民球団に興味を持ってもらい、学生に通ってもらえるようになれば、一石二鳥では?
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