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2005年4月17日 (日)

大阪の地における市民球団

大阪で市民球団をつくろう!という時、真っ先に思い浮かぶのが、阪神タイガースの存在です。「大阪に存在しない球団」でありながら、多くの市民に愛され、応援されているこの球団にどうやって対抗するのか?多くの知恵とエネルギーをその一点に注ぎ込むことが必要であると思います。

まず「大阪に存在しない球団」と「大阪に存在する球団」の違い。それを大阪の行政と一体的に活動できるか否かの違いととらえるべきでしょう。つまり大阪市や大阪府、その他大阪府内の自治体を如何に巻き込むか?が大阪の市民球団の生命線ともいえるところです。

次に大阪市の中での地域性。大阪ドームを本拠地とする場合、九条商店街や大正商店街が地元ということになります。しかし、規模の点でこれだけではもの足りません。地域的に連続性のある(?)長堀~心斎橋~難波~天王寺といったエリア(ミナミよりも少し広域)をホームタウンとし、阪神デパートや阪神電鉄の拠点であるキタとの対立軸を演出するのがよいのではないでしょうか。しかし、ミナミにどうやって食い込むのか。。。行政の支援もさることながら、なにか核となるランドマークが必要です。難波や天王寺で、大阪らしいプロ野球を連想させるランドマーク。あるじゃないですか~天王寺の近鉄デパートに難波のなんばパークス(南海)。近鉄と南海は大阪市民球団に参加する義務があると私は考えます。

そしてより広域なエリアでの連携。例えば大阪・京都とか大阪・神戸といった組合せが考えられます。しかし、大阪・神戸の組合せはいけません。なぜなら、ど真ん中に阪神の聖地:甲子園があって、どんなに努力をしても地域が分断されてしまうからです。プロ野球という軸で、阪神以外の球団がこの2つの地域をテリトリーにするとしたら、その経営者にはセンスがありません。一方で大阪・京都はどうでしょうか?現在、政令指定都市を持つ都道府県でプロ野球の本拠地を持たないのは京都府と静岡県だけです。で、静岡といえば、サッカーのイメージが強い土地柄です。京都こそが、ターゲットとしてふさわしい土地ではないでしょうか。大阪・京都の広域連携。これを思いついた経営者はセンスがあると思います。

広域連携の場合、各拠点を結ぶラインを軸に支持基盤を展開していくということと、各拠点同士を協調しあう関係におくことを戦略として持つべきであると考えます。前者の場合、例えば、大阪と京都に拠点を築き、その間の自治体を一つずつ取り込んでいくという戦略が有効であると思います。また、阪神との対立軸を持った広域連携という観点では、奈良、和歌山といった方向性を持つことも有効でしょう。やはり、近鉄と南海は必要不可欠なんです。また後者の拠点同士の協調関係について。例えば、拠点同士を競わせて、勝った方に将来中心軸を移すといった競争原理を働かせることは好ましくありません。なぜなら、お互いの自治体が本拠地のスタジアムの誘致合戦を展開するといった敵対関係に発展してしまうからです。このような発想をする経営者は競争する相手を間違えているといえるでしょう。大阪・京都の連携の場合、大阪が主、京都が従という前提で協調関係を築き、さらに奈良、和歌山までも含めた広域連携を目指していくのがよいのではないでしょうか。

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