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2005年5月 1日 (日)

市民球団の戦力

今年から新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスと福岡ソフトバンクホークス。
戦力が違いすぎます。今年は話題が多いパリーグといわれますが、勝負の結果がある程度予想できる戦いが続いては面白さも半減してしまいます。そういう意味ではセリーグの最下位チームとパリーグの首位を走る千葉ロッテマリーンズは予想を裏切る意外性で盛り上げてくれてますが。。。

そもそも楽天イーグルスの低迷は、分配ドラフトの方法が決まった時点で予想されていました。言い方は悪いですが、NPBにとって、6球団ずつの2つのリーグ戦というのは、いわば商品のようなもの。その商品価値をなぜ高めようとしないのか。。。

ところで、リーグ戦の商品価値とはなんでしょうか?
もちろん、各球団は優勝を目指して競争をしています。何もかも平等に扱っていたら経営努力をしようという意欲をそいでしまうでしょう。でも、優勝を目指す争いというのは「ゼロサム」の世界です。30勝ち越すチームがあれば、どこかに30負け越すチームが必ずでてしまいます。入場者数を争う戦いなら、順位はついたとしても、全チームが前年度比でアップという実質的な敗者のない「ウィンウィ~ン」の競争関係を築けますが、「ゼロサム」の競争関係にいたずらに競争原理を持ち込むと必ず失敗します。各チームの戦力が均衡して、どのチームが優勝するかわからないという結果の不確実性があって、はじめてペナントレースが白熱し、リーグ戦の商品価値が高まるということですね。

私はF1も好きでよく深夜にTVを見たりしていますが、去年までは、実につまらなかったです。M.シューマッハがポールポジションで第一コーナーにトップで飛び込んだら、よほどのトラブルがない限り優勝は決まりです。60周のレースの結果が1週目の第一コーナーで決まる。。。その法則がわかるにつれ、次第に数周見たらTVを消すようになりました。でも今年はレギュレーションを大幅に変えた影響もあってか、混戦のレースが多くなりました。

それでも、F1の世界で下位チームが優勝する可能性はほぼゼロです。マシンの戦闘力が違いすぎるからです。マシンの開発も競争のウチ、そしていいマシンのシートを得るのも競争のウチ。結果として、いいマシンにはいいドライバーが乗り、ますますチーム間の格差が大きくなっていきます。そこに結果の不確実性をどうやってもたらすか、が競技を運営しているサイドの腕の見せ所でしょう。その点、NPBの楽天に対する配慮のなさは最低最悪です。

と、前ふりが長くなりましたが、問題なのは、市民球団の戦力です。球団買収ではなく、球団数増加という形で参入したときに、NPBそしてオーナー会議では、どういう配慮をしてくれるのでしょうか?今の楽天よりも弱いチームで戦えというのでしょうか?

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