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2005年5月24日 (火)

NHK 個性がプロ野球を救う「私のプロ野球改革論」

東北楽天の前(むかしむかしのことですが^^;)の新規参入球団「高橋ユニオンズ」の中心選手だった佐々木信也氏と元球団代表の坂井保之氏の対談番組(NHK教育 知るを楽しむ)がありました。
その内容と感想(・・・に続く部分)をコメントします。

ファンサービスをやるのは結構。でもサインやプレゼントだけがサービスではない。ファンが望んでいることをかなえるのがファンサービスというもの。例えば、「強いチームがいい」「健全なフェアプレーを見たい」「一生懸命や全力疾走している姿を見たい」など、グラウンドでのプレーに期待されていることをかなえるのが一番。
・・・もっともなご意見です。「強い」というのは相対的なものだから全ての球団がかなえることは無理なんですが、フェアプレーや全力疾走は気持ち一つですから是非ともお願いしたいものです。

佐々木氏「清原選手は丸刈りにピアスをしてますが、ああいうファンサービスはどう?」
坂井氏「ピアスに頼っちゃダメ。本人が存在感あるんだから素のままで自信を持って行けばいい」「ユニフォームというのは統一性を保つためのもの。茶髪やらアクセサリーやらタトゥーやらそういうので個性を出すのではなく、ある程度の統一性を持ったスタイルが望ましい。ヤンキースにはそんな選手はいない。」
・・・個性のとらえ方は人それぞれですが、やはり格好よりプレースタイルに個性を持って欲しいですね。野茂投手のトルネードとか。

佐々木氏「楽天は弱い。コミッショナー権限でエキスパンションドラフトをやったらいいのでは?」
坂井氏「各球団ともライバルに塩を送ることはしたくないはず。選手だって行きたいとは思わないだろう。3年かけて強いチームにしていけばいい。楽天は資本力もあるし、球場整備など設備投資もしてるんだからできるはず。寄せ集めの混成チームでは呼吸があわない。」
・・・球団統合と新規参入で球団数が変わらないのに中身をシャッフルしたことがそもそもの誤り。新規参入の時点では寄せ集めにならざるを得ないわけだから、そこにエキスパンションドラフトの配慮が必要という方が一理あると思います。しかし混成チームはよくないというのも正論。大阪市民球団の新規参入でも、既存球団の買収か、最強の社会人チームをつくってチームごと参入するといった方が「チームとしてのかたち」がつくりやすいとは思います。でも新規参入のスタイルは自助努力だけではどうにもならない話であって、そこがまた難しいところです。

ドラフト改革として、あれこれ時間をかけて考えるよりも、何か実行するという方が大事。裏金問題が起きやすいのは一部のトップ選手だろうから、1位指名だけウェーバーにして、2位以下を自由競争にすると行った方法を試してみるのがよいのでは?
・・・これはいい方法かも!?

西武、ヤクルト、横浜は親会社で球団存続のモチベーションが下がっている。こういう場合はやりたいところがあればどんどん入れ替えてやるべき。既存球団が審査する資格なんてあるのか?
・・・西武の元オーナーの振る舞いを見ていれば、とても資格があるとは思えません。

プロ野球の改革、3つの提案「投手はテンポよく投げる:投球感覚は平均17~18秒と長すぎる。大きな理由はサインの交換。これを改善して2時間半で終わるようにしよう」「バッターは積極的に打つ:大リーグの野球はストライクを打て、日本のプロ野球はボール球を打つな、これではダメ」「常に全力疾走:ピッチャーゴロでも全力疾走すれば緊張感を生みエラーとなる場合もある。イチローを見習え」
・・・淡泊な試合はつまらない。。。という点もありますが、ダラダラという印象は改善して欲しいですね。

全般的にNHKスペシャルのTVオーナー会議よりは随分まともでしたが、評論家としての理想論も交えたお話と現役オーナーの現実味のある討論とでは、重みが違うという点もあります。どうして、オーナー×評論家と掛け合わせないのか。。。議論の中に選手やファンの生の声を取り入れないのか。。。同じ立場の人間だけの議論では、どうしても底が浅い番組になってしまいます。どんなに素晴らしい提案でも実現できなければ、ただのお話にすぎません。大阪市民球団も実現しなければいつまでも夢球団のまま。。。夢は何としても実現しなければいけません。

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