2005年6月 8日 (水)

アンケートの多変量解析によるマーケティングリサーチ

6月4・5日に藤井寺市民フェスタが行われ、参加してきました。藤井寺球場の見納めということもあり、讀賣新聞の発表では5日の日曜日は57,500人もの人出があったそうです。警察発表の予測では5万人ということでしたので、予測的中といったところでしょうか。

 

藤井寺市民フェスタでは、夢球団設立連絡会の活動の一つとして大阪市民球団に関するアンケートを行い、348名もの方に協力していただきました。ご協力いただいた方(...でこのblogにたどりついた方^^;)、ありがとうございました。

 

アンケートでは、大阪市民球団への関心度や、市民球団の形態(NPB、新しいプロリーグ、社会人野球)、本拠地の希望、好きなチームカラー、どのチームのファンか、試合観戦の頻度、年齢、性別、住所といった基本的な属性などが質問項目として挙げられていました。

 

アンケートの質問ごとに結果を集計していくと、「藤井寺市民フェスタに来た人」の市民球団に対する考えや野球への関心度、基本属性の分布状況がざっくりとわかります。ただ、この結果は「藤井寺市民フェスタに来た人」の平均像を表しているものなので、マーケティングに使うには少々モノ足りません。

 

そこで、例えば、藤井寺市に住んでて野球への関心度が低い人(例えば試合観戦が少ない人)のグループを「近所のお祭り目当てで来場したライトな野球ファン」、逆に藤井寺市以外に住んでて野球への関心度が高い人のグループを「遠方の藤井寺球場に別れを告げに来たディープな野球(近鉄?)ファン」と定義して、グループごとにアンケートの集計をやり直します。定義については、かなりこじつけ的な部分もあると思いますが、この辺はセンスの問題!?

で、各グループの集計結果と全体の平均的な集計結果とを比較して、極端に違う結果がでたところ(ここがポイント!)をそのグループの特性として抽出していきます。

こうして、いろいろなグループの特性を調べていくと、例えば、「ライトな野球ファンは讀賣ファンが多く、また大阪市民球団への関心度が高い。」とか、「阪神ファンは大阪市民球団のNPBへの参入を希望しない人が多い。」といったことがわかる。。。かもしれません。

そこで、「ライトな野球ファンに讀賣以上の露出や密着感を与えて市民球団に引き込もう」とか「阪神ファンは阪神の存在に満足していてつけ込む隙がないから相手にするのはやめよう」といった顧客の特性に応じた広告宣伝や事業展開の立案を効果的に行うことができるようになるというのが、多変量解析によるマーケティングリサーチの利用方法です(私の理解の範囲では^^;)。

もちろん、本格的な多変量解析をやるとなると、変数間の関係を式で表してうんぬん。。。とややこしいことをやる必要があるのですが、上のような単純な方法(偽多変量解析^^;)でも「いろいろな傾向」は読みとれると思います。他にも回答項目間の相関をとるとか、年齢層ごとの結果を比べ「年齢が上がるほど藤井寺球場への愛着が高い」といった傾向を見るとか、いろいろな分析方法があります。

 

で、ある程度、予想された結果が出た場合は、「やっぱりそうか」でおしまいです。それでも予想が正しかったという確認ができたというのが成果になります。問題は予想外の結果(ここがアンケートの真の成果!)が出たときにどう判断するかです。例えば、「阪神ファンでも結構NPBへの参入を希望する人が多い。」という結果がでた場合、「阪神ファン→大阪市民球団ファンへの移行」を考えているのか、「あくまでも阪神ファンが主だが大阪市民球団もみてみたい」という程度なのかを見極めることが重要です。そこで、該当するアンケート用紙を取り出して、「この人はどういう人か?」「どういう思考経路でこんな回答をしたのか?」というのをつらつらと考えるわけです。

 

あの2日間、夢球団設立連絡会のブースの周りに渦巻いていた様々な人の様々な想いをアンケートの分析を通して顕在化していければいいなぁ~と思います。

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2005年5月22日 (日)

大阪ドームの特定調停とオリックスの責任

大阪ドームは経営破綻して、現在、特定調停を受けています。特定調停というのは、借金で首が回らない大阪ドームを再建させるため、ある程度の借金を棒引きにしましょうということで、債権者(お金を貸している人)と債務者(大阪ドームシティー)との間で話し合いをするのに際し、裁判所が調停に入っているということです。

再建計画の概要(リンク先途中のPDFファイル)は...
・大阪ドームの施設を大阪市が買い取る。買い取り価格は100、150、200億円のいずれかで、その価格は不動産鑑定で決める。
・施設の売却金を借金返済に充て、返しきれない分は債務免除を要請する。

ここで問題なのは、「買い取り価格をいくらに設定するのか?」と「今後、経営が改善されるのか?」の2点です。
で、いずれも大阪ドームの利用用途の主力であるプロ野球興行の行く末に大きな影響を受けるのは明白です。

この点は、大阪市の市議会でも再三話題になっており、昨年の12月14日には次のような議論が行われています。

---大阪市議会議事録の引用---

◎堀計画調整局企画調整部監理団体担当課長
 委員御指摘のとおり、ドーム会社とオリックスは非常に厳しい交渉を続けているのは事実でありますんですけども、来々期以降につきまして、口頭で、かつ使用条件とリンクするものではございますけれども、オリックス球団側から、年々、ドームの試合数をふやし、数年のうちには基本的なスタンスを大阪ドームに移したいという旨の意思表示はなされていると、会社から聞いております。

◆大西宏幸委員
 基本的にね、オリックスが信用できるかでけへんかというのを、くだんに考えたら、はっきり言うて、もともとオリックスいうたら、つぶれそうな会社を買って、それを利益をもとに売るというような手法をとってるような会社ですから、はっきりと言って、再建計画の基本理念て何や言うたら、1年、2年でオリックス球団が売られて、契約、約束事がそのときほごにされてしまったら、もう、それで再建計画パーなってしまうんですよね。
 今、言うたように、口頭では約束されてます。これ、はっきり言うて何や言うたら、市長、口約束と言うんですよ、これ。口約束なんか、裏づけあれへん。どんな偉い人でも、そんなことは言うてませんて、水かけ論に絶対なりますわな。
 私自身、例えばね、契約書にちゃんと書かれてたり、少なくともやね、10年はオリックス・バファローズを私らが持っときますと、絶対に大阪ドーム球場でやらしてもらいますということを、物において書いてくれはんねやったら、わかりますよ。だけど、口約束をこの時点で、口約束だけで、こういうええ話をやってるということ自体が、何か、裏あるように思えるんですよね。余り言うたら、オリックス、怒ってまいよるから、余り言えないんですけども、これは、個人的な意見ですから、大阪市側の意見と思われても困るんですけども。

---大阪市議会議事録の引用おわり---

オリックス(宮内オーナー)は、大阪ドームの再建に気をもんでいる大阪市には「3年後には大阪ドームを単独本拠地にする」と口約束をし、神戸市には「2つの地域で競争して勝った方に本拠地を移す」と2枚舌で舐めまくっているわけです。
また他の日も含めた市議会(ここで「オリックス」と「大阪ドーム」の2語で検索では、「オリックスは大阪に根付く努力をしていない」「オリックスが大阪で受け入れられるとは思えない」「オリックスの動向が確認できない状況で適正な不動産鑑定ができるのか」という意見が飛び交っています。

そんな中で、正に今、特定調停が行われており、6月20日、7月27日...と調停が進んでいく予定になっています。
大阪市、オリックス、そして近畿日本鉄道は大阪ドームの経営に責任を持つべきであり、中でもオリックスの口約束を元に再建計画を立てていることを考えると、オリックスの社会的責任は極めて重いわけです。

オリックスのビジネスモデルとオリックスバファローズの人気で大阪ドームを再建できるのならそれはそれで結構なお話ですが、それは無理というのなら、代替案を考慮すべきでしょう。

オリックスバファローズと大阪市民球団のビジネスモデルの公開コンペを開催し、大阪市民の住民投票でもやったらどうでしょうか?
それで負けたら大阪市民球団の新規参入がダメになっても(私の中では)あきらめがつきます。しかし、プロ野球球団の経営という観点で、宮内オーナーの率いるオリックスと勝負をして負けるとは思えません。私には、オリックスバファローズという球団が大阪に存在していることに対する社会的、文化的な意味での存在価値があるとは思えないんです。もちろん、球団の選手や監督、コーチ、そして応援しているファンを責めているわけではありません。しかし、ファンの中には「大阪近鉄バファローズ(あるいはオリックスブルーウェーブ)出身の選手だけを応援している」という人が多数います。既に消滅した球団出身のみを応援するという行為は、選手の引退により、年々応援対象の選手が減っていく、つまり年を追うゴトに興味を失っていくということを意味しています。
オリックスのビジネスモデルが、そのような統合球団の特殊事情を踏まえた上での将来展望を持っているでしょうか?
オリックスバファローズの不人気は大阪ドームの再建を難しくします。オリックスは責任の取り方を明確にすべきであると考えます。

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2005年5月 1日 (日)

でも、やっぱり勝ちたい。。。

いくら弱いチームだといっても、試合をやる前から負けようと思ってやることはないでしょう。選手もファンも勝つことを期待して毎日の試合が始まるはずです。でも結果として弱いチームは負けが込んでしまいます。じゃあ、どうすれば勝てるのか?

何度も同じことの繰り返しになりますが、勝敗はゼロサム、つまり、理論的な勝率は常に5割。半分は必ず負けるワケです。そしてみんなが勝ちたい。多くの人のこの要望をかなえるには、リーグの運営者が「戦力の均衡」をかなえる施策を打ち出すことに限ります。そして、残された自由競争の部分にコストをかける。あるいは知恵を使う。そういう、健全な競争の場が提供されてはじめて大阪市民球団として参入しようかなと思えます。やはり、勝てる可能性のないチームでは多くのファンはついてきませんから。。。

あとは超人的なスター選手が必要ですね。去年のマリナーズもチーム成績は散々でしたがイチロー選手の大記録のおかげで終盤戦まで盛り上がっていましたから。北海道日本ハムファイターズも、仮にチームが負けても新庄選手が活躍すればファンは喜んで(かな?)帰るでしょう。

でも。。。応援したチームが日本シリーズを制するという経験をしたことのない近鉄ファンとしてはやっぱり勝ちたいと思ってしまいます。

病み上がりで弱気なコメントが続いてしまいました。

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弱いチームをいかす戦略

東北楽天ゴールデンイーグルスは、新規参入の開幕が始まってまだ1ヶ月足らずというのにGM、ヘッドコーチ、打撃コーチを解任、降格させました。いくらプロの世界とはいえ、1ヶ月足らずの交代は早すぎるのではないでしょうか。もちろん、勝率2割はひどすぎます。しかし、これが讀賣ならまだ理解できますが、不公正な分配ドラフトを下地にした楽天というチームの敗因を、なぜこの3人が負わなければならないのか?そんなにこの3人が悪いのなら、この3人を任命した人も責任をとるべきでしょう。

もちろん、プロなんだから、勝つことが目的。パリーグの場合はプレーオフがあるので、Aクラス入りが最低限の目標となるのでしょう。しかし、この競争はゼロサムの世界なので、プレーオフに行けないチームが必ず3チームはでてきます。5年後ならいざ知らず、今年の楽天の戦力なら、プレーオフに行くことを前提に戦略を考えるより、まずは負けても応援してもらえるチームを目指すべきでしょう。もちろん、何年間も最下位が続くのはいけません。でも、「今年だけ」はファンも許してくれるでしょう。何度もいいますが、あの分配ドラフトは新規参入球団にとって極めて不利な制度です。礒部選手、吉岡選手、岩隈投手、福森投手など大阪近鉄バファローズの一部主力選手が統合球団行きを拒んで結果的に楽天入りしたため、かろうじてプロのチームの体裁を保っていますが、もし統合球団の経営者にセンスがあって、統合球団が魅力的な球団になっていて、近鉄で拒否する選手がいなかったら。。。

そうはいっても、負けが込んでくると、選手もファンも嫌気がさしてきます。しかし、逆に負け続けることで人気を得ることもあります。ハルウララがその典型です。市民球団が楽天以上に弱い戦力で参入することを強いられたら、逆に参入1年目は、負けることに商品価値を見いだす戦略というのを考えたらどうでしょうか?例えば、負け試合で試合終了まで応援してくれた観客に「お詫び」のお土産を渡すとか、負け投手は試合終了後にグランド一周して頭を下げて回るとか。。。もちろん、そうすることで選手の発奮を呼び、勝ちに転ずるという期待も込めての提案(まぁ半分冗談ですが)です。

楽天の場合、少なくとも、今年弱いのは「必然」です。弱いチームを生んだ真の責任は、NPBのリーグ運営に対する哲学のなさと自球団のことしか考えないオーナー連中にあると考えるべきです。そして、不幸(?)にして、そういう弱いチームのオーナーとなってしまったら、「人間、開き直った方が強くなれる」くらいの気構えを持つべきであり、どこかの会社の日勤教育みたいなことをやっていてはチームの士気は落ちるばかりです。

そして、いつも最後の犠牲者となるのは末端のファンであり、どこかの電車に乗ってしまった乗客です。

ここで、尼崎の事故で亡くなった106人の方のご冥福をお祈りいたします。

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市民球団の戦力

今年から新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスと福岡ソフトバンクホークス。
戦力が違いすぎます。今年は話題が多いパリーグといわれますが、勝負の結果がある程度予想できる戦いが続いては面白さも半減してしまいます。そういう意味ではセリーグの最下位チームとパリーグの首位を走る千葉ロッテマリーンズは予想を裏切る意外性で盛り上げてくれてますが。。。

そもそも楽天イーグルスの低迷は、分配ドラフトの方法が決まった時点で予想されていました。言い方は悪いですが、NPBにとって、6球団ずつの2つのリーグ戦というのは、いわば商品のようなもの。その商品価値をなぜ高めようとしないのか。。。

ところで、リーグ戦の商品価値とはなんでしょうか?
もちろん、各球団は優勝を目指して競争をしています。何もかも平等に扱っていたら経営努力をしようという意欲をそいでしまうでしょう。でも、優勝を目指す争いというのは「ゼロサム」の世界です。30勝ち越すチームがあれば、どこかに30負け越すチームが必ずでてしまいます。入場者数を争う戦いなら、順位はついたとしても、全チームが前年度比でアップという実質的な敗者のない「ウィンウィ~ン」の競争関係を築けますが、「ゼロサム」の競争関係にいたずらに競争原理を持ち込むと必ず失敗します。各チームの戦力が均衡して、どのチームが優勝するかわからないという結果の不確実性があって、はじめてペナントレースが白熱し、リーグ戦の商品価値が高まるということですね。

私はF1も好きでよく深夜にTVを見たりしていますが、去年までは、実につまらなかったです。M.シューマッハがポールポジションで第一コーナーにトップで飛び込んだら、よほどのトラブルがない限り優勝は決まりです。60周のレースの結果が1週目の第一コーナーで決まる。。。その法則がわかるにつれ、次第に数周見たらTVを消すようになりました。でも今年はレギュレーションを大幅に変えた影響もあってか、混戦のレースが多くなりました。

それでも、F1の世界で下位チームが優勝する可能性はほぼゼロです。マシンの戦闘力が違いすぎるからです。マシンの開発も競争のウチ、そしていいマシンのシートを得るのも競争のウチ。結果として、いいマシンにはいいドライバーが乗り、ますますチーム間の格差が大きくなっていきます。そこに結果の不確実性をどうやってもたらすか、が競技を運営しているサイドの腕の見せ所でしょう。その点、NPBの楽天に対する配慮のなさは最低最悪です。

と、前ふりが長くなりましたが、問題なのは、市民球団の戦力です。球団買収ではなく、球団数増加という形で参入したときに、NPBそしてオーナー会議では、どういう配慮をしてくれるのでしょうか?今の楽天よりも弱いチームで戦えというのでしょうか?

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2005年4月22日 (金)

大阪市長への提案

今、大阪市は散々たたかれています。大阪市だけが悪いわけではないのでしょうが、標的にされているという感じです。大きな問題として、三セクに代表される事業の失敗とカラ残業やスーツ支給などに代表される役人天国の実態という2つがあげられます。一つ一つの問題を解決していくことが必要とは思いますが、何かイメージ向上を図る決定打を放たないと職員の士気もあがらないのではないでしょうか?

そこで、市長声明による大阪市全職員の大阪市民球団への個人出資を提案します。

まず、職員が市民のための球団設立に向けて自腹を切るということで、市民から白い目で見られている現況に対するミソギの効果があります。職員にとっても、みんなで出資者になるということで連帯感が生まれ、またプロ野球に興味のなかった人も、これをキッカケに球場に通うようになれば新たな楽しみを見つけることができます。市民球団という枠組みの中で、役人としてではなく、一市民として下部組織のスポーツクラブに参加する契機にもなるでしょう。市民球団が盛り上がれば、三セクの失敗例としてあげられている大阪ドームの経営改善にも寄与します。大阪市長にとっても、大阪に誕生する市民球団設立の立て役者として、その業績を飾ることになるでしょう。

平成15年10月1日時点の大阪市の職員数は46,779人。この大阪市の職員で48,000人が定員の大阪ドームを埋め尽くしてみよう!という夢をもってみませんか?

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プレミア会員制度

今、出資賛同者は署名によりその意思を伝えるだけで、入金は市民球団の設立後となっています。これに加えて、設立前の入金もOKという2本立てにしたらどうでしょうか。

で、設立前に入金した人には、市民球団の設立を呼びかけるTシャツを渡します。この場合、市民球団の設立に資金面だけでなく、Tシャツ着用によるPRも行ったという意味でプレミア会員と位置づけます。プレミア会員である証拠は、設立を呼びかける(プレミアものの)Tシャツを持っているということで証明できるという仕組みです。Tシャツでなくても、特別なマークの入った帽子とかでもよいですが。。。このアイデアはソルマック娘さんのパクリです(^^;

万が一、市民球団の設立に失敗した場合には、10,000円からTシャツの実費を引いた9,000円位を返還します。もちろん、首尾よく設立できた場合は、9,000円分をNPBへの加盟料などの初期投資に使わせてもらいます。

同じ集めるなら、早めに集めて資金を有効活用するという方法も一考に値するのではないでしょうか?

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2005年4月21日 (木)

夢球団設立の活動の目的

この活動の目的は何か?と私なりに考えてみました。

1.一企業の広告媒体として球団を運営するというビジネスモデルの限界を鑑み、複数企業の支援を受けた地域密着型、市民参加型の市民球団というビジネスモデルの構築を目指し、ファンの立場から、その可能性や実現に向けた方策を考え、その必要性を市民へ訴え、また関係各方面へ提案していくこと。
2.新しいビジネスモデルを持った市民球団を大阪の地に誕生させること。

もうちょっと柔らかくいうと、
1.企業にとってもファンにとっても望ましいプロ野球の運営スタイルをみんなで考えよう!
2.この際、その新しい運営スタイルの球団を大阪につくっちゃお~

まぁ、1は2のために行うことなんですが、万が一、2がダメでも、1は意義のあることだね、というのを確認できればよいのではと思います。もちろん、2がダメなのは万が一。つまり一万分の9999は設立できるという意味です(^^)

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2005年4月20日 (水)

広告・宣伝の戦略

広告・宣伝というのは、とにかく、お金をかければある程度の効果は得られます。問題は、お金をかけずに、どうやって大きな効果を引き出すか?ということです。

多くに人に低コストで情報を伝えたい、という場合、まず思い浮かぶのがメールです。HPで公開しているメールアドレスに対し、相手にあわせたコメントをつけてどんどん送るという方法です。
また多少、コストと手間がかかりますが、住宅街のポストにビラを入れて回るという方法もあります。
ただし、このような方法は、情報発信者の「顔が見えない」という点がマイナス要素です。あと、やり方を間違えると、迷惑行為と受け取られかねないので注意が必要です。

街頭でビラを配る、あるいはポスターや扇子など、捨てずに持ち歩いてもらえるものを配るという方法もあります。これは、夢球団設立連絡会で何度か試された方法です。
この方法の利点は情報発信者の「顔が見える」という点、欠点は場所や時間によって効率が悪くなる場合があるという点です。

その他、方法はいろいろあるとは思いますが、広告・宣伝を効果的なものとするには、相手の反応を確認し、次の段階に備えるということが重要であると考えます。
具体的には、アンケートのようなものをつけるとか、当日や翌日などに集会を予定し、その案内をつけたものを配るとか。とにかく、何かを問いかける、あるいは誘いかける。そして反応を見る。
配りっぱなしで終わってしまい、「たぶん読んでくれているはずだ」と思いこむだけでは次につながらないと思います。

あと、配布物は、直接配るのではなく、間接的に配ってもらうという方が、効率の面でも、受け手の印象の点でも効果が高いと思います。間接的に配るというのは、居酒屋とか商店の店先に置いてもらうとか、町内会で回覧してもらうとか。。。
やはり、何かしらの団体にアプローチするのが良さそうです。
コネを頼りに当りをつけていく方法とメールでアプローチしていく方法と使い分けながら、一件一件開拓していくところからはじめるのがよいのではないでしょうか。

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2005年4月18日 (月)

市民球団の近鉄色をかなえる逆転の発想

私が関東にいながら大阪市民球団の設立に強い興味を持っているのは、市民球団設立準備室の「設立の趣旨」に「大阪に本拠地を構えていた南海、近鉄の2球団を消滅し」という文言が入っていることが大きな理由です。昨年、あのような騒動の末、応援するチームを失ってしまった近鉄ファンとしては、どうしてもこの文言に近鉄色を持った市民球団の誕生を連想してしまいます。

昨年まで存在していた大阪近鉄バファローズというチームが復活することは残念ながらありえないことでしょう。そして、オリックスバファローズも東北楽天ゴールデンイーグルスも大阪近鉄バファローズとは違うチームです。しかし、この現実に直面し、そのまま、プロ野球から興味を失ってしまうのは、悲しいというか、悔しい気がします。残りの人生、プロ野球のニュースを見たり、思い浮かべたりした時、ずぅ~っと、ため息ばかりつくのかと思うと、一気に老け込んでしまいます。

そこで、無理を承知で、
「応援するチームを失ったから、応援したいと思えるチームをつくろう」
というシンプルな発想にかけてみることにしました。

私の応援したいと思えるチーム、言い替えれば、市民球団に持たせたい最低限の近鉄色は次の3点です。
・本拠地は大阪ドーム
・チーム名はバファローズ
・企業サポーターに近畿日本鉄道が名を連ねること
多くを望みすぎなのか?それとも、これじゃぁ近鉄バファローズじゃないのか?わかりません。近鉄色と市民球団の融合。。。具体的にどうすればよいのでしょうか?

ところで、この3つの条件をよく見ると、オリックスバファローズというチームが全ての条件をかなえているんですね。。。それなのに、なんで応援する気になれないのか???

そこで、ここは思い切って、逆転の発想をしたらどうかと思いつきました。
多くの人が大阪市民球団の設立を難しいと考えているでしょう。その理由の一つが3年後には大阪ドームを単独の本拠地にすると見られているオリックスバファローズの存在です。何といっても、このチームは、私の希望する近鉄色の猛牛3点セットを全て持っているわけです。

そこで提案したいのが、早い段階で、オリックスに対し、猛牛3点セットを持った大阪市民球団の設立に協力してもらうよう申し入れるということです。市民球団がNPBへ新規参入する方法は、「新規参入の方法」のところで示したとおり、いくつかのパターンが考えられますが、いずれもオリックスの動向に強い影響を受けます。そこで、オリックスの動きを待つというのではなく、オリックスに働きかけ、どの方法なら実現可能なのか、一緒に考えましょうということです。

「ファンは現状に満足していない。このままではじり貧になってしまう。だからファンが望む大阪市民球団の設立に協力して欲しい。そして阪神一辺倒の関西のプロ野球に風穴を明けましょう。」

こう問いかけたら、オリックスは何と答えるのでしょうか?「話せばわかる」という考えは甘いでしょうか?
この試みは、ファンを無視した球団統合によって誕生したオリックスバファローズを認めるということではありません。オリックスに奪われた猛牛3点セットを交渉によってファンの元へ取り戻そうという戦略です。かといって、オリックスを敵視するわけでもありません。何らかのスタイルを模索し、ともに関西のプロ野球を盛り上げていきましょうという方向性を目指すということです。
どんな方法にしろ、いつかはオリックスと交渉するときが来るはずです。昨年の経緯を思うと、何を今更という思いもありますが、しかし、大阪に市民球団をつくるとしたら、避けては通れない道ではないでしょうか。

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