ポストシーズンの国際化への道しるべ
プレーオフ→日本シリーズ→アジアシリーズ。
確かに流れとしては順当なんですが、アジア地域のグローバル化という観点で考えると、工夫の余地もありそうです。そこで、ポストシーズンの国際化をにらんだ段階的な改革案を考えてみました。
1.プレーオフの参加球団数を4(セパ各2)とする。
2.球団数を16まで増加し、セパとも2地区制とする。
→各地区のシーズン優勝チームがプレーオフに進出
3.アジアシリーズと一体化する。
4.ワールドシリーズと一体化する。
1.はシーズン1・2位とか、交流戦と絡めるとか、いろいろ方法はありますが、いずれにしろアドバンテージの付け方が難しく、なかなかすっきりした形にならないと思います。ただ、パリーグのみの3球団という現行のプレーオフはあまりにもいびつなので見直すことが必要でしょう。
2.はプレーオフ制度から見た新規参入待望論で書きました。
3.は次のように考えています。
・参加球団:日本4(各地区優勝球団)、韓国2、台湾1、中国1
→8球団のトーナメント勝ち残り
・プレーオフ第1ステージ(韓台中の各本拠地で開催)
日本対韓台中の組合せ、3戦先勝
・プレーオフ第2ステージ(日本の4球団の本拠地で開催)
勝者同士、4戦先勝
・アジアシリーズ(進出球団の本拠地で開催)
決勝戦、4戦先勝
4.は3.のプレーオフ→アジアシリーズの日程を大リーグのポストシーズンの日程と一致させ、アジアシリーズ&ワールドシリーズの終了直後にアジアチャンピオンが米国に乗り込んで世界一を決める試合を行うというものです。
ここで、3.のアジアシリーズとの一体化について、考えてみます。まず、このアイデアでは日本シリーズがなくなり、地区優勝からいきなりアジアシリーズのプレーオフに入るため、日本一を決めるという過程がありません。アジアを軸としたグローバル化といえば格好いいですが、唯一近鉄球団のみがなしえなかった日本一という栄冠を封印したいという想いもあったりします(^^;。
韓台中にとっては、日本の参加球団数が全体の半分ということに抵抗があるかもしれませんが、第1ステージで日本を迎えての本拠地開催ができるというメリットもあります。日本ではなく、目の前で行われている試合で日本を倒せば第2ステージに進めるわけですから、野球で日本に追いつき追い越せということで盛り上がるのではないでしょうか。
第2ステージは日本で開催としていますが、第1ステージで必ず日本の4球団が勝ち残るとは限りません。それでも興行の準備上、日本の4球団の本拠地で実施することにします。つまり、セで讀賣、阪神が地区優勝して第1ステージで讀賣が韓国の球団に破れたら、第2ステージは韓国の球団が東京ドームを本拠地として阪神と7回戦(4戦先勝)を戦うということになるわけです。今年の千葉ロッテがアジアシリーズで手を抜いたとは言いません。しかし、この方法だと、実力が上とはいえ、敵地に乗り込んでの試合で、しかも負ければ本拠地を敵に譲り渡さなくてはいけないわけですから、超本気モードとなるのは間違いありません。
そして最後のアジアシリーズは純粋なホーム&アウエー方式。当面は日本同士の可能性が高いですが、いずれ日韓、日台、日中の国際シリーズとなる可能性もあります。そして、その先に4.のワールドシリーズチャンピオンとの決戦が控えているとなれば、日本にとっても大きな目標が生まれてきます。
WBCも悪いとは言いませんが、シーズンから続くポストシーズンの国際化こそが、NPBそしてアジア地域の野球の発展に欠かせないと考えています。
ところで、韓国、台湾、中国のポストシーズンはこんな感じです。
●韓国
8球団1リーグ制:1シーズン133試合
ポストシーズン
準プレーオフ 3位×4位 2勝先勝
プレーオフ 2位×準プレーオフの勝者 3勝先勝
韓国シリーズ 1位×プレーオフの勝者 4勝先勝
●台湾
6球団1リーグ制:前後期各50試合
ポストシーズン 前後期とも同球団が優勝の場合
プレーオフ 年間勝率2位×年間勝率3位 3戦先勝
台湾シリーズ 前後期1位×プレーオフの勝者 4戦先勝
ポストシーズン 前後期の優勝が異なる場合(A、B)
プレーオフ A、Bの勝率下位×A、B以外の勝率1位
台湾シリーズ A、Bの勝率上位×プレーオフの勝者
●中国
6球団1リーグ制:1シーズン30試合
ポストシーズン
チャンピオンシップシリーズ 1位×2位 3戦先勝
どこも苦労してますね~
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